発行日:2005年05月20日

遠藤 毅 氏
 
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ノーメッキウェッヂの簡単メンテナンスのご紹介

 打感がソフトで、アプローチのイメージを出しやすいノーメッキウェッヂに人気が集中しています。特に、ヘッドが絞まって見えるガンブルー仕上げのウェッヂが人気のようです。また、黄金色に輝きながら、所々変色したような外観を見せるオイルキャン仕上げもマニアックなところが、人気を集めているようです。
 ところが、このガンブルーもオイルキャン仕上げも、どちらもノーメッキには変わりないので、水分には弱く、錆の発生に悩まされるものなのです。購入した当時は、黒光りしていたり、黄銅色の悩ましい色合いを醸し出していたウェッヂも、コースデビューしたとたんに表面の色が落ちてしまったり、ちょっと日にちを明けたら錆が発生していた、なんて経験はありませんか。今回は、そんな悩みをお持ちのノーメッキウェッヂのユーザーに朗報のメンテナンス用品をご紹介いたします。
購入直後は、凛々しい姿を見せていたガンブルー仕上げのノーメッキウェッヂも使用するたびに、このような錆錆のみすぼらしい姿になってしまっていませんか? そんなあなたのウェッヂも最新のメンテナンス用品を使えば見事に蘇ります。

 そもそもノーメッキウェッヂは、ヘッドの素材そのものを表面加工なしで仕上げたウェッヂのことをそう呼んでいます。ヘッド素材の代表的なものは、軟鉄とステンレスが大半を占めています。ことウェッヂに関してはこの二つに加え、クロームモリブデン鋼やカーボンメタル素材などの新素材が導入されてきています。これらは、打感のソフトさや耐摩耗性を考慮した素材として採用されているのです。そのために、メッキのような耐腐食性が高く、表面硬度が硬い皮膜は敬遠されてしまうのです。
 そして、ノーメッキウェッヂに施されているガンブルーは、その名の通り銃などに見られる黒く仕上げられた金属の表面加工をゴルフ用のヘッドに流用したものなのです。ガンブルーとは、鉄などの素材を特殊な酸性の薬品を使用して化学反応を起こさせ、素材の表面に酸化皮膜を作り出しているのです。
 そして、オイルキャン仕上げは、成形されたヘッドを再び真っ赤になるくらい熱を加えて、オイルの中に一気に沈めると、オイルの焼けむらとオイルの中に沈められた時の温度差から、あの黄金色とどくとくの変色した色合いを作り出しているのです。それゆえに、本来の色合いを出すためには再度熱しないと再現できないのですが、厳密には二度と同じ模様というか色合いを出すのは不可能なのです。

水溶性のガンブルー溶剤として注目を集めるF-1シリーズ。錆落とし液、脱脂液、ガンブルー液、オイルキャン風に仕上げるブラウン液、そして仕上げと保護を目的とするオイルの5種類がラインナップされている。価格は1,500〜3,000円。
 さて、本題に入ります。このような表面処理が施されたウェッヂのメンテナンスは、これまではショップに出してオーバーホールしてもらうか、銃の補修用として販売されていたスーパーブルーという薬品を使ってメンテナンスしていたものです。ショップに出せば8,000円前後の費用が掛かります。また、スーパーブルーを使用して自分でメンテナンスするには、何かとコツが必要で慣れないと余計に錆が出てしまったりします。これは、スーパーブルーの原液が非常に酸性度高いために、色むらをなくすために、重ね塗りをしすぎると素材が酸に犯されるので、余計錆が増殖してしまうのです。
 費用や作業の難しさから、泣く泣く錆さびのウェッヂを使っていた人は、これからご紹介する金属の染色剤、F-1シリーズを使用すれば、これまでのノーメッキウェッヂの悩みは簡単に解消すること請け合いです。顔料が水性なので、家庭で使用しても安心です。水性で出来ていても、これまでの酸性のガンブルー液よりも錆の発生も少なく、作業性も抜群によいのでメンテナンス初心者でもむらなくきれいな仕上がりを可能にしてくれます。それぞれの薬品を水などで4倍に薄めて、そこにヘッドを沈めるだけで完了するのですから、いたって簡単です。
購入当時と変わらないくらいの仕上がりに染まってくれます。難しいコツもほとんどなないので、サンデークラフトでも十分に楽しめます。いつでもきれいなガンブルーのヘッドが、使用できるのだから、これはメッケものですよ! 皆さん。
 作業の詳細は、次号にてご報告いたします。ご興味のある方や購入後希望の方で、来週まで待てないという人は下記の所までご連絡いただければ、作業方法と購入方法をお伝えします。
連絡先:ゴルフクラフト バウンス TEL:045-560-3496まで、お電話ください。
写真提供:(株)ネコ・パブリッシング「ゴルフギア」誌