発行日:2005年05月27日

遠藤 毅 氏
 
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ノーメッキウェッヂを簡単にメンテナンスできる魔法の溶剤(1)

 前号でお伝えしました、ノーメッキウェッヂのメンテナンス用の皮膜溶剤「F-1シリーズ」の、その簡単メンテナンスについて今回はお伝えして行きたいと思います。
 この「F-1シリーズ」の最大の特徴は、何と言っても原液が水溶性ということです。元々が水から出来ているので、使い方も、保存も、そして廃棄も家庭でできる手軽さが魅力なのです。それでいて、染まり方はプロ並みの仕上がりを見せるので、クラフトマンから観ても優れものといえる代物です。また、その溶剤の容量的にも家庭で使う場合でも、丁度使いきれる分量に設定してあるところも気が利いているのです。
前号でお伝えしたノーメッキウェッヂのメンテナンス用品としてお勧めしたい「F-1シリーズ」。水溶性なので、アマチュアでも簡単にそして使い勝手の良い性質なので、日ごろのメンテナンスにはピッタリな用品です。

 さてその使い方と効果のほどをお伝えしてゆきましょう。
 まず、用意するものは溶剤の中にヘッドを入れるための容器とその使い終わった溶剤を保存するための容器です。この容器は作業用は2リットルのペットボトルをカットしたものでも良いし、100円ショップで適当な大きさの容器を探してきても良いでしょう。保存用も500ccのペットボトルか密封性の高い容器を使用します。
 5種類ある「F-1シリーズ」の最初に使用する溶剤は、脱脂液です。原液が水溶性なので、油分があるとその部分が溶剤を弾いてしまうので、しっかりと油分を脱脂しないと効果を発揮してくれないのです。白乳色をした「F-1クリーン」を5〜8倍程度に水で薄めます。
 この薄めるために使用する「水」は、水道水でも構いませんが、分解効率や保存性を考えた場合、水道水よりも蒸留水か精製水を使用したほうがより効果を発揮するのでお勧めします。蒸留水はバッデリー補充液がそれで、カーショップまたはホームセンターでも購入できます。また、精製水は薬屋さんでも手に入ります。その薄めた「F-1クリーン」に、錆びたりガンブルーが落ちたウェッヂをヘッド全体が浸るように沈めます。待つこと、約40前後、ヘッド全体に溶剤がはじくことなくしっとりと濡れているようならば、出来上がりという証になっています。

 次に、錆びやはげたガンブルーを落すための作業に入ります。使用する溶剤は「F-1・SC」です。これも蒸留水か精製水で4倍に薄めて使用します。そして、あとはその溶剤の中に脱脂が完全に終了したヘッドをすっぽりと沈めます。この「F-1・CS」や「F-1ブラック&ブラウン」もその効果のほどは強力なのですが、地肌の鉄にしか反応しないので、ロゴの色いれ部分やソケット、そしてスチールシャフトなどに触れても変色や剥離が起きないので、安心して使うことが出来ます。
 その「F-1・CS」の中に浸けたヘッドは、錆びやガンブルーに反応して細かな泡を発しながら不純物を分解して行きます。作業時間は錆などの進行具合にもよりますが、およそ10〜15分できれいに錆を落としてくれます。その目安は、ヘッド全体がグレーの鉄本来の色になっていれば完了と思ってよいでしょう。また、水溶性なので、溶剤の中に浸けすぎても酸性の液のようによけい錆たり、素材の鉄を傷めることもありません。むしろ少し長めに浸した方が、組織の中まで錆を分解してくれるので、その後の錆の発生も遅くなります。
 メーカー純正のガンブルーは、特殊な方法で染色しているので、水溶性の「F-1・SC」では若干ガンブルーを落すのに時間が掛かります。溶剤に浸したヘッドをいらなくなった歯ブラシなどでこすると、作業時間は短縮できます。せっかちな人は、市販の錆落とし剤で表面のガンブルーだけをさっと落としてから「F-1・CS」の中に浸すとより効率がよいでしょう。
 完全に錆が落ちたら、水洗いをして溶剤を洗い流します。水洗いといっても、手洗いはしなくても構いません。逆に手洗いすると、手の油分が付いてしまうので、水道の蛇口にヘッドを近づけて流水するだけで構わないのです。または、バケツなどの大きな容器の中で、じっくりとゆすぐだけでも構いません。
 と、ここまで「F-1シリーズ」作業工程をお伝えしてきましたが、その良さを知って頂きたかったので、話が長くなってしまいました。これ以上お話を続けるとメールマガジンの領域を超えてしまうので、後半は次号に持ち越しさせていただきます。では、次週をお楽しみに。
写真提供:(株)ネコ・パブリッシング「ゴルフギア」誌