発行日:2005年06月13日

遠藤 毅 氏
 
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ガンブルーが手軽に美しく染まる水溶性染色剤「F-1シリーズ」

 さて、いよいよガンブルー仕上げの最終段階に入ります。ここまでは、下地作りを行ってきましたが、後はガンブルーに染めるだけになりました。
 新品のように艶やかな輝きを再現するために、しっかりした処理をしてきたのですから、もうゴールはそこまで来ています。因みに、ここまでの、下地作りに要した所要時間はおよそ2時間前後です。下地をきれいにするために地肌をある程度鏡面仕上げをしましたので、その地肌には油分が付着しているので、脱脂液の「F-1 クリーン」で再び油分を取り除いておきましょう。これは「F-1シリーズ」が水溶性なので、少しでも油分が残っていると、顔料をはじいてしまい、染色にむらが出来てしまうからです。
 しっかり、脱脂が終ったらいよいよガンブルーに染色します。「F-1ブラック&ブラウン」を水または精製水、蒸留水などで4倍に薄めた溶剤の中に、きれいな表面とさっぱり油分が落ちたヘッドを沈めるだけです。ヘッドを沈める容器は、100円ショップで売っている容量600〜700ccくらいの調味料入れや、2リットルのペットボトルを適当な大きさにカットして使用してもよいでしょう。
 下処理が終了したヘッドを「F-1ブラック&ブラウン」の溶剤の中に浸して行きます。きれいに下処理が終っているヘッドなら、アッと言う間に染まって行きます。新品のよう溶剤なら、ほんの数秒で真っ黒に染まります。「F-1ブラック」の場合は、溶剤に浸けてお好みの黒さに染まったら、溶剤から引き上げて水洗いをすれば染色は終了です。
 但し、「F-1ブラウン」の場合は少々コツが入ります。最初に、染色剤の中に1分30秒くらいヘッドを浸して、ある程度ヘッドが黄金色に染まったら、一度溶剤の中から引き上げます。染色剤で染まったヘッドの周りについているぬめりを水の中に入れて、雑巾などで軽くこすりながら落とします。これを3回前後繰り返します。「F-1ブラック」とは異なる成分で出来ているので、少々染色方法が変わるのです。
 後は、きれいに水分をふき取ってあげれば完了です。水分を取るときは、タオルやティッシュよりもドライヤーなどの方がよいでしょう。せっかくここまで順調に、そしてきれいに出来たのですから、こすって水分を取るより熱風で吹き飛ばした方が、トラブルが少ないと思います。
 乾燥が終ったら、錆止め処理をしましょう。いくらガンブルー処理をしたからといっても、所詮ノーメッキには変わらないので、そのままにして置くとやはり錆びます。ガンブルーは鉄などの金属の表面に、化学反応によって薄い皮膜を作っているだけなので、こすれば取れてしまうし、水分が付いてしまえば錆が発生します。ということで、仕上げはオイルにる保護ということになります。お勧めはやはり「F-1フィニッシュ」です。浸透性が高くべつきにくい特性になっている専用ものなので、ノーメッキウェッヂや同種のパターにもお使いになれます。


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写真提供:(株)ネコ・パブリッシング「ゴルフギア」誌