発行日:2005年07月05日

遠藤 毅 氏
 
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サンドウェッヂを自分に合った抜けの良いソール形状に変更する方法。

 前号では、自分で使用しているサンドウェッヂの使い勝手をより向上させるための下準備として、自分がサンドウェッヂをどのように使っているかを見分ける方法を説明しました。あのような方法で、自分で使用しているギアの機能を確かめること、より実感として使い勝手の良し悪しが判ると思います。
 そのひとつの方法として、ウェッヂの重要な機能であるソール形状を自分の使い方に合った形状に削ってリメイクする手法も選択できるのです。前号でも書いたように、総てのギアが万人に向くように作られているのですが、その万人は総て違う性格であり、体格も違えば筋力も違うし、容姿も当然違うわけで、同じ人間はクーロン以外にはそんざいしないのだから、ギアも違って当たり前なのです。
 というわけで、ソールの使い方も千差万別なのです。特に、多彩な打ち方や使い方をするウェッヂは万能な形なんてないのです。自分に合った使いやすいウェッヂのソール形状にするには、オーダーメイドでウェッヂを製作してもらうか、市販品を改造して作るしか方法はないのです。
ソールを満遍なくマーキングしたウェッヂを実際にショットすると、御覧のようにソール中央付近を中心にマーキングが剥がれてきます。その部分が地面に強く当たっている部分なので、その部分を少しずつ形を整えながら削ってゆけば、使いやすいソール形状に仕上がっていくでしょう。
 ソールにマーキングしたヘッドを実際に使用すると、スイング中のインパクトで機能しているソールの部分が、削れてマーキングが剥がれてしまいます。その部分が、自分のスイングの中でウェッヂのソールを活用している部分なのです。言い換えれば、ミスを作り出している部分でもあるわけです。マーキングが剥がれている部分が地面に当たって、ヘッドを地面にめり込まないように持ち上げているのですから、その部分が自分の打ち方にとって必要以上に出ていれば当然、ヘッドは跳ねてボールはトップ気味に飛び出します。それを嫌えば、逆にダフッたりもしますから、上手にヒットすることが出来なくなります。
マーキングしたソールをクラフトマンが、丹念にベルトサンダーを使用して削っていきながら、希望に合うような形状に仕上げていくのです。ただ削ればよいというものではないので、技術と経験が必要な作業のひとつです。
 マーキングした所が剥がれている部分を削っていく作業に入るのですが、いっぺんに削り込んではいけません。削ったものは元には戻せないので、少しずつ形状を整えながら削っていくのがベストです。ショップによっては、一気に削ってしまい、いかにも判ったようなポーズをするところがありますが、使い手の打ち方や使い方、使う状況やライの状態も知らないのですから、一気に削ってもそれがよいとは限らないのです。実際にコースで使用して初めて結果がわかるのであって、マーキングが削れている所や、症状を聞いただけで削った所が使いやすい形状になっているとは限りません。徐々に削りながら、実際のラウンドで使いながら形を整えていくのがよい方法だと思います。
右側のヘッドがスタンダード形状のウェッヂ。左側がバウンスを少なくし、フェースを開いてもリーディングエッヂが浮き過ぎないようにソール加工したヘッド。トレーディング側やソールのヒール側が大きく削られているのが判ると思う。
 ヘッドを削れば、質量は減少するのでスイングバランスは軽くなります。バランスが軽くなるとトップしやすくなるので、使い勝手を考慮しながら、ヘッドに鉛テープなどを使って、振りやすいバランスに整えます。もともとのバランスが重いウェッヂに関しては、逆にソール加工を施すことでバランスダウンできるので、扱いやすくなりその効果が倍増することもあるのです。ソール加工は、何より信頼できるクラフトマンがいるショップに依頼するのが最善の策でしょう。素人の見よう見まねでは、中々上手に仕上がりません。やはり、作業に必要な道具や経験が豊富なほど成功する確率は高くなるのです。
バウンスを少なくし、フェースを開いてもリーディングエッヂが浮かないように、ソール加工を施したウェッヂの参考例。前号のソール加工前のものと比べるとリーディングエッヂの浮き方が違うのが一目瞭然です。
写真提供:(株)ネコ・パブリッシング「ゴルフギア」誌