発行日:2005年08月30日
遠藤 毅 氏
 
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ウェッヂの表面仕上げの種類と効果 パート2
 前回は一般的に知られている表面仕上げの種類をご紹介しましたが、今回は少し毛色の変わった仕上げを取り上げて見ました。一般的にあまり見かけませんが、使い方によっては色々な仕様ができるので面白いと思います。
 銅メッキを施したヘッドに、ガンブルーを塗ってそれをさらに拭き取ることで、ブロンズ的な仕上がりに見せた仕様です。銅メッキの軟らかい打感に加えて、銅メッキの茶色とガンブルーの黒が混じった黒茶色のコントラストがなんともいえない雰囲気を醸し出しています。ブロンズ仕様は銅メッキのくすみや変色を抑えるのにも効果的な加工といえます。銅メッキの特徴は、何と言っても胴の素材が持つ軟らかい質感から生まれるソフトな打感を与えてくれることです。しかし、銅自体の比重が高いのでノーメッキのヘッドに使用してしまうと、重量が増えすぎてしまうのでお勧めできません。メッキのかかったヘッドに銅メッキをかけ直すのがベターでしょう。
 こちらが銅メッキそのものです。メッキを剥離したヘッドに銅メッキを施したままなので、艶のない茶色をしています。銅メッキは通常、ヘッドの地肌の上に下地として塗られているもので、その上にクロームメッキなどをかけて仕上げて行きます。普通のメッキではいわば黒子的な存在なのです。素材自体も軟らかい特性を持っているので、振動吸収性が高いことから下地に使われているのです。そうゆう、特性を活用して銅メッキそのものを表面に採用することで、より一層打感をソフトにすることができるのです。変色や放置しすぎると腐食しやすい特性を持っているので、一般的にはほとんど採用されていません。唯一、市販のクラブに銅メッキを採用しているのが、ナイキのウェッヂです。
 銅メッキをかけたヘッドの表面をコンパウンドで磨いて、鏡面仕上げにした仕様です。色むらや艶のなかった表面が見事なまでの黄金色に輝いています。一見すると、金メッキのように見えますが、まめに磨いていかないと直ぐにくすんでしまうのが銅メッキのデメリットかもしれません。また、銅そのものが軟らかい上に、メッキ仕上げですからその皮膜もそれほど厚くないので、磨きすぎると地肌が出てきてしまいます。メンテナンスもほどほどにしないといけません。当然、通常のショットでも打球面やソールは擦れるので減りやすいし、バンカーショットではより磨り減りやすくなります。耐摩耗性が低いのは事実ですが、ヘッドの表面処理の中で見れば、ガンブルーよりは耐摩耗性は随分高いものといえるでしょう。
写真提供:ネコ・パブリッシング社「ゴルフギア」誌
問い合わせ先:ゴルフクラフト バウンス TEL:045-560-3496