発行日:2005年09月22日
遠藤 毅 氏
 
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使い込んだパターのリメイク術 パート1
 近年の日本のゴルファーの間では、マレットタイプのパターが広く浸透して来ています。それは、大きさから来る安心感や座りの良さ、そして様々な工夫が凝らされた視覚的なストロークのスタビリティさが多くの指示を得ているのでしょう。しかし、まだまだ、ピンタイプのトゥ&ヒールバランスのアンサータイプのブレードパターも根強い人気を博している。最近の傾向では、スコッティ・キャメロンを代表とするコンピューターミルドによる軟鉄やソフトステンレスなどの削り出しパターにその人気が集中しているようです。
 その削り出しパターの中でも、特にメンテナンスに神経を使うのが軟鉄を素材としたパターです。削り出しブームの初期に作られた軟鉄素材のものは、ガンブルー(S・キャメロンで羽ブラックオキサイト仕上げといっている)やオイルキャン仕上げなどが持ちいれられた、いわゆるノーメッキ仕上げがほとんどでした。そのために、日ごろから防錆対策としてオイルなどをこまめに散布しておかなくてはなりません。このメンテナンスを疎かにすると軟鉄素材のパターはすぐさま錆の繁殖に犯されてしまいます。
 そこで、今回からそのメンテナンスに手を焼くオーナーの方に朗報となるリメイクをお伝えします。およそどんな素材にも対応することが可能なので、愛用のパターをリフレッシュさせたい方は一考の価値はあると思います。価格的には¥10,000前後なのである種手ごろなリメイク術といえます。また、このリメイクを応用して短尺化によるバランスアップ方法もお伝えいたて行きます。
ガンブルーの半艶消しタイプといったテフロンブラック仕上げ。
 S・キャメロンの黒光りしたブラックオキサイト仕上げも、一種のガンブルー仕上げなのです。雨の日の使用は勿論のこと、日ごろの湿気にも気を使わないとならないくらい水分には弱く、錆びやすい性質の持ち主なのです。しかし、そのノーメッキ&ガンブルーが素材そのものの澄んだ打感を伝えてくれる所も捨てがたい魅力のひとつではありますが・・・。錆防止のためのメンテナンスに追われるのはかなわない、という人にはフライパンなどにも採用されているテフロン系のブラック仕上げがお勧めです。ガンブルーのような酸化皮膜とは異なり、メッキ加工の部類に入るので、メンテナンスはほぼフリーの状態になります。仕上がり具合は、半艶消しの漆黒となりヘッドの重厚感ます上、日差しが強い日でもヘッドが反射することもあいません。
貴重な黒真珠のごとく、神秘的な輝きを放つ高級志向のメッキ。
 S・キャメロンのパターの中でも、貴重なものや高価なものに採用されているブラックパールメッキ。このメッキは一種のブラッククローム系のメッキです。S・キャメロンに採用されているのは通常のブラックメッキよりも黒の度合いが薄い仕上がりを見せるブラックメッキなのです。色の濃度によって雰囲気も存在感も変わってしまうのが、黒という色の難しさでもあり、楽しさというか不思議さでもあります。きれいにミルド加工されたパターにこのブラックパールメッキが施されれば、一層高級感が漂う仕上がりになること請け合いです。市販バージョンのパターでも、限定モデルやツアーバージョンに見えてしまうくらいの質感を醸し出してくれます。
落ち着いた雰囲気と軟らかく絞まった質感を作るブラックビーズ。
 ブラックメッキに微細なビーズショットを施したブラックビーズメッキ。メッキ本来の仕様はブラッククローム系なのですが、細かなビーズをメッキの表面に噴射させることで、クロームの光り輝くミラー仕上げから軟らかく艶を抑えた色彩に替えるのがビーズショットの特徴です。クロームミラーの艶を抑える加工としては、ヘアーラインが残るサテン仕上げが一般的ですが、このビーズショットはよりソフトな仕上がり感になるのが魅力といえます。最近では、ウェッヂにガンメタルなどの薄いブラック系の艶消し仕上げが流行していますが、その一部のモデルにもブラックビーズやビーズショットが使用されているようです。日差しで反射してしまうミラーはちょっとという方にはこのブラックビーズのようなソフトメッキ仕上げがお勧めです。
問合せ先:ゴルフクラフト バウンス(TEL:045-560-3496)
写真提供:ネコ・パブリッシング社「ゴルフギア」誌